山々に囲まれ、只見川の流れる伝統的な日本原風景の面影を色濃く残す金山町。そこに暮らす人々は、大地の恵みを活かし、自然の厳しさを乗り越えるための知恵を受け継いできました。その中でも玉梨八町地区は温泉資源に恵まれており、全国でも珍しい高温の炭酸温泉は優れた泉質を有するだけでなく、人々の暮らしを結ぶ湯として守り続けられてきました。しかし、戦後の高度経済成長から、東日本大震災、コロナショックで激変した世界、私たちは数々の変化や過疎人口・空き家などの課題に直面しました。そのような中で、奥会津と未来を次の世代につなぐために今回のプロジェクトを立ち上げました。
「THE NIPPONがここにはあります。ありのままの日本の田舎を楽しみにいらしてください。奥会津の私達の暮らしはとても楽しく、日々大自然の恵みに感謝しています。今こそ、田舎の良さを体験してみませんか?」
玉梨常楽 LIFE MUSEUM HOTEL 坂内 譲
全国屈指の絶景ローカル線
まるでトンネルのように列車を囲む木立に、田園の田植え風景、そして懐かしさを感じさせる農村など、大自然と山郷の魅力が詰まった旅のハイライトを只見線の車窓からお楽しみいただけます。豪雪地帯を抜ける路線だけあり、冬には一面白銀の別世界を堪能できます。
儚く幻想的な絶景
情緒ある「手漕ぎ渡し舟」と只見川の川面から眺める四季折々の風景。 川の対岸を結ぶ渡し舟は、約60年前まで日常的な交通手段として用いられていましたが、山崩れの被害で三更集落の廃村と共に廃止となりました。近年町民有志で一度は失われたこの景色を取り戻し、渡し舟を復活させるに至りました。夏の朝と夕に霧に包まれ、まるで夢のような景色になることから「霧幻峡」と呼ばれるようになりました。
住民たちの思いが詰まった木造校舎
金山町内に残る唯一の木造小学校校舎です。その校舎は、町の歴史を伝える身近な文化遺産であり、地域を支える重要な拠点でもありました。町の人口減少に伴って廃校になったが、現在はかつての生活を知る貴重な歴史遺産「弥平民具」と呼ばれる民具が収蔵されてます。
地域に伝わる信仰
小正月に日本各地で行われる年頭の火祭り「どんど焼き」。会津の地では「歳の神」の名で親しまれ、無病息災を願う伝統の火祭りです。神棚にお飾りしたしめ飾りやお供え物をお焚き上げして歳神様を天にお送りし、今年一年の五穀豊穣、無病息災を願うものです。この火で餅やスルメを焼いたものを家に持ち帰り、家族で分けて食べることでその年は家内安全、無病息災で過ごすことができると伝えられています。
日本でも珍しい天然炭酸温泉
只見線の会津川口から野尻川を溯り、橋のたもとにある玉梨八町温泉の恵比寿屋は、源泉100%天然炭酸温泉を大切に守り続けてきました。秘境に佇む家庭的な宿でもあり、地元民の憩いの場にもなっています。このパワーあふれる温泉へ是非浸かりにいらして下さい。
※施設情報はこちらをご参照ください。